キラリ
念の為「じゃあ翔太の事は別に何とも思ってないんだ?」と訊いてみると、すぐに

「全然。
なんか翔太さんってチャラそうだし。

でも遊びに誘われたりしたら、ピアノの気分転換に行かなくもないけど」

という返信があった。



怒りのあまり、全身の血液が一瞬、逆流したかと思った。



行かなくもない、って何よ。


千明なんかとは不釣り合いな、イケメンの、そして一応、私の彼氏でもある翔太からの誘いに対して、その態度は何?



なぜか自分の事を軽んじられたような気分になった。


千明がそんないい加減な気持ちで翔太に接している事が、許せなかった。




今日、私がいない間に2人が交わしていた会話の内容が、頭の中に蘇る。



「1月4日の昼頃、……」


「……校舎の裏」
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