キラリ
「すげぇ……プロなのかな?」


そんなわけないじゃん!と思ったけど、敢えて口に出さず、私は

「そうだね。

ねぇ、もう行かないと」

と、食い入るように千明を見つめる翔太の手を、再び引っ張った。



そうするうちに吹奏楽部の演奏がまた始まり、

「翔太!続きやるぞ」

サッカー部のコーチにも呼ばれ、私たちはようやく、その場をあとにした。
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