半透明な心


私はトーストにかぶりつく。



「帰ってください!」


母さんの叫び声





母さんがリビングに入ってきた


「誰だった?」


私は聞いた


「母さん?」



「……」



返事がない。
わからないけど


確かに嫌な予感がする。



母さんはヌケガラみたいに

ぼーっとしている。



「…父さんね…リストラ
されたんだって。
上司の人が誤りにきたわ」






──へ?



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