半透明な心

おばあちゃん




真っ青な空

雲一つない


ただ あるのは


春らしい生ぬるい風



森の木々がゆさゆさ揺れる。



どこからか鶏の鳴き声が聞こえる。
木造の畳の部屋の真ん中にふさわしくないベッドがひとつ。



そこに横たわる小さな背中。
ただ、なにも信じようとしない


誰も寄り付かない




そんなオーラを持った





私がいる。







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