刹那恋愛






進「いや、だから…その、雪菜チャンの事…。」

雪「…ふぅん……ん?……………へっ!?」




いきなり頭が真っ白になった


顔が赤くなっているのが自分でもわかる




...............



気まずい


それはもう、ものすごく


ただただ、気まずい。




そんななか、追い討ちをかけるかのように

進「俺と付き合わない?」

そんなことを言われた




雪「あの…私、好きな人がいるの…だから……ごめん…」


罪悪感にみまわれながら、断った



進「好きな人ってさ…健斗…?」

いやいや

なぜそうなる?


雪「違うよっ!…私の好きな人は、…遠くにいるの…」


進「…ぇ……?」


雪「あ、…ぅうん。なんでもないよ!」




進平は不思議そうな顔をしたが、何か感じることがあったのか何も聞いてこなかった

そんな心遣いに感謝と謝罪をしながらただひたすらに施設までの道を歩いた




最後に
進「俺、諦めないから…。雪菜のこと、まじだから」


……今、雪菜って…言った?




少し照れたように笑った進平の顔が頭から離れない



私は、進平に声をかけることが出来なかった。


申し訳なくて


心のなかだけで謝っていた



.



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