放送部からお伝えします
「えっなんでですか……!?」


「あなたは陸上に専念しなさい。……放送部なんて、廃部になるだけよ」


柴崎先生は呆れた顔をしていた。


「まだ中2ですよ!? ……どうしてもやめろと言うのなら、僕は陸上もやめさせてもらいます。じゃ、失礼します。」


草太は顔色を変えず、はっきりと告げる。


「あなたはこのまま陸上を続ければ、間違いなく有望な選手になれるわ! ちょっと桜井君聞いてるの!?」




*******************


怒鳴られても怯まない草太は、昔と違って凛々しく思えた。




かなめが、嫌いな勉強を隠れて勉強してるのも知ってた。

進路相談のあとも、必死で勉強していた。



*******中3春********



「無理ね、あなたの学力じゃ」


「は!? 高等部はエスカレーターのはずだろ!?」


進路指導室で、担当の柴崎先生がかなめに言う。









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