放送部からお伝えします
「んで、なにすんだよ。時間ねぇよ!?」



「うるさい、とにかく座れ。……それに、時間かけたの俺達だろ」


立ち上がったかなめの頭を叩き、無理矢理座らせた草太。

だが自分は立って、机に手をつき仕切る気満々だ。



「……川岸さん、捜査してるときに何か気になる事とか、手掛かりとかなかったですか?」


静かに座っていた川岸に聞く。

もう遅刻になる事なんて、気にしてられないみたいだ。



「いえ……暴力団ともみ合ってる証言しか…」


何ヶ月か前に聞いた覚えがある。

たぶん暴力団とは、そこらへんのヤンキー達のことだろう。



「あ、そういえば……。これが署の前に」


川岸が思い出したように鞄を探る。

鞄から出したケータイを、川岸は机の上に置いた。



「これ……」



ピンクで大きなパフェのストラップがついている。

2年前には一番人気のデザイン、機種だった。


梨衣子のものだとすぐに分かったかなめは、口を開く。









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