放送部からお伝えします
「じゃあこのまま黙って見てろって言うのかよ!?」


だか二人がそう言い合ってる間にも、梨衣子に危険が迫っていた。


梨衣子はタケルに胸ぐらを掴まれ、首を絞められそうになっている。


「竜也救うって決めて、今までやってきたんじゃねぇのかよ!? じっと待ってたって逃げられるかもしんねぇんだそ!?」


この倉庫にはもう一つ裏口があるから、タケル達に逃げられてしまうかもしれない。

そこへ続くドアが二人より遠くにあるので、追いかけても捕まえることができないだろう。。



「でもこのまま出てったら危険よ!」


「その危険な状況に今梨衣子はいるんだろ!!

……たった一人でだぞ……?」



かなめのその言葉で、川岸は自分が今まで誰の相手にもされず、一人で事件と戦ってきたことを思い出した。

でもそれはかなめも、梨衣子も、草太も、知り合いの人達も、そして竜也も、同じことだった。









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