放送部からお伝えします
「……って、これハートじゃん!!」


あたしが草太に渡したのは赤いハートのシール。

黒いのは全くなかったんだ。


「ハハッ。いいじゃん貼れよ!」


シールを見て、お腹を抱えて笑うかなめ。


「貼ってなかったら、僕が家に行ったときムリヤリ貼るよ!」


草太の顔に貼ろうとする竜也。


「わかったよ! 貼ればいいんだろ!?」



2人の責めに耐え切れなくなった草太は、そう言ってシートをポケットにしまった。



「じゃあ、毎年記念日には三代公園に集合ね!!」


「「「 了解!! 」」」


夜空に響いたあたしと3人の声は、一生途絶えないと思ってた。








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