5億で買われた女。




「じゃあ俺の事海里って呼べ」

「え!?いきなり」

「俺等は恋人だ」

「まあ…はい。」

「はい呼べ」

「でも「拒否権はないよな」


この人恐ろしい。


「じゃあ3秒前に言わなかったら
きつーいお仕置き!

さーん

にーい

いーち」


「か…いり」

恥ずかしい恥ずかしい
顔見れないよっ

「姫?」

「ん?」


顔をあげると海里の顔が目の前に

しかもわたしたち…

キスしてる…?よね?



海里はゆっくり離れると

「ご褒美」


といたずらっぽく唇を舐めた。



こうしてわたしのファーストキス
は呆気なく奪われたのであった。



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