FlowerRose
「一条!!」
名前を呼ばれて振り返ると、そこには修人が立っていた
「修人…?」
「お前…ッ戻って来いよ!!」
「はぁ!?なんでだよ!?」
「約束したんだろ!?英子と…ッ……」
「!?ッオイ、修人!?」
何かを言いかけた途中で、修人はふっと姿を消した
「…なんだったんだ…?」
軽く疑問に思いながらも、オレは橋を渡ろうと、再度足を進めた
その時だった――
「カイ!!」
―聞き慣れた、愛しい声がした
「…英子!?」
慌てて振り返ると、ニコニコ笑いながらこっちを見ている英子の姿があった
「ね、こっち来て!」
今までに聞いた事のない、甘えた声を出して、英子は言った
「…あー、ちょっと待っててな?オレあっちに用事があるから」
オレがそう言うと、英子は更に甘えた声を出した
「こっちに来たら、ピーしてピーして、おまけにピーしてもいいよ?」
オレの思考回路一瞬停止―
サッカーの名選手=英子
サッカーの名選手>英子
いやいや、違うな
サッカーの名選手<英子
うん、これだ