FlowerRose
「…おい」
「……………」
「…聞いてんのか?」
「………………………」
「せっかく同じクラスになったのに何だよ その態度は!!」
あたしは頬を桃色に染めて窓際を見つめていた
入学式も終わり、クラス発表や担任紹介なども終わり、今は休み時間
「あの人名前なんて言うのかなあ〜?」
「まっ、またそれかよ!?」
「あっ!」
「はい!?」
「お礼言うの忘れた!!!」
「なんだ そんな事かよ〜」
「そんな事じゃないの!!あたしにしたら大問題なの!!」
あたしはそう言うと教室を飛び出した
「おい!どこ行くんだよ!!」
「王子様のトコ!!!」
「おっ、王子〜!?」
修人の間の抜けた返事を聞かずに、走ってはいけない廊下を走っていた