FlowerRose
オレが口を開こうとした瞬間だった
チャラララン♪
英子の携帯が鳴った
「あ…えと…」
どうやら英子は、オレに気を使っているらしい
「気にすんなよ、出れば?」
オレの言葉を聞くと、英子は少し遠慮したように電話に出た
「…もしもし?あ、修人?」
―ケッ、またアイツかよ…邪魔ばっかしやがって―
「美味しいケーキ屋さん?行く行く♪」
英子の表情がみるみるうちに変わっていった
幸せそうな笑顔に――
―そう…なのか?
オレと居るより、アイツと居る方が幸せ?―
―なら―
―それなら―