FlowerRose
気付いた時にはもう遅かった
英子はアイツと付き合ってるって噂が流れてた
正直、胸が締め付けられるような想いだった
もうオレの隣で笑う事はないんだなって思うと、たまらなく淋しかった
もっと一緒に居たかった
約束したのに
ケンカなんかするつもりじゃなかった
英子があまりにも否定の言葉を並べるから、オレの事はもう嫌いになったんだとか思ってた
保健室の外にまでも、英子の鳴咽が響いていた
オレにはどうする事も出来なかった
あれから話さなくなって半年以上―
もうすぐオレは卒業する
「心残りはないか」
担任のこの一言で、オレは動いた
最後の最後に――
英子に告白しようと思った――
別に付き合いたいとかそういうのじゃない
ただ、想いを伝えたかった――
「ずっと好きだった」って