FlowerRose



「約束っ…したじゃない…!!ずっと一緒に居るって!!あれは嘘だったの!?アンタは嘘つくような人じゃ、ないじゃない!!」



カイの顔色は、悪くなっていくばかりで、あたしは握っている手に力を込めた



「あたしの処女っ…!奪ってくれるんじゃなかったのっ!?」



…あたし…


何言ってんだろ…



こんなにたくさんの人がいるのに…


修人だって見てるのに…





…でも


カイに目を開けてほしかった



元気な姿が見たかった


笑ってる顔が見たかった





元気になって、またあたしに触れてほしいと思った



「英ちゃん」



って、笑って言ってほしかった

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