FlowerRose
「英子!!」
俺は事故があった場所に着くと、大量の血が広がっている道路に座り込んでいる、英子の姿を見つけた
「修人…」
俺は英子を立たせて、事情を説明しようとした。
「英子!先輩からメールがあって、アイツ、事故でって…って…英子!?」
英子は俺の肩にしがみついて、涙を流し始めた
「うっ、あっ…なっ…で…カッ…イが…うぅ…っあぁ…」
「英子…」
俺は、英子の肩を抱き寄せてただ、黙っていた
「…さっき、先輩からメールが入ったんだ…県立病院に…運ばれたそうだ……出血多量で…正直危ないって…」
「…危…ない…?」
英子が少し落ち着いてから、俺は事情を説明した
英子がしばらく黙っていたので、俺は口を開いた
「英子、病院行こう、アイツの側にいてあげよう」
真っ正面から英子を見つめ、俺はそう言った
自分でも何言ってんだか、と思ったけど、英子があまりに悲しそうな顔をするのでつい、口から出てしまっていた
「…うん…」
俺の説得が伝わったのか、英子は小さく頷いてくれた
それから俺と英子は、近くでタクシーを拾って病院まで急いだ