お腹が空きました。
「ねぇねぇ、紗耶ちゃんと杉崎ってさ、普段どんな話とかしてんの?」
「話ですか?んー、色々しますけど…。あ、さっきは杉崎さんの恋愛遍歴について話してました。」
「まじで?!」
牛野はカチカチと適当にいじっていたパソコンから勢いよく顔をあげ、ものすごく目をキラキラさせながら食いつく。
ちょいちょいと手招きされた紗耶は牛野の隣にちょこんと座った。
「紗耶ちゃんどこまできいたの?!ショウコちゃんの話⁈ミナミちゃんの話⁈」
…ショウコちゃん?
ミナミちゃん?
小声で喋る実に楽しそうな牛野に紗耶までつられて声を細める。
「いえ、そんな詳しくは…。あ、なんか杉崎さんがお母さんぽい?から別れたって言うのは聞きました。」
バシンッと牛野が自分の膝を叩きつつ気持ちを高ぶらせて力説し出した。
「そーなんだよね!杉崎見た目も喋り方もあんな感じだろう?もーモロ“女の子”って感じの子にモテてねー。や、紗耶ちゃんももちろん可愛いよ?でもなんていうのかな、ザ大和撫子みたいな綺麗系?だったんだよね、何故かいつも。でも長続きしないんだよねーもったいない。」
でね?と、牛野は紗耶の耳に手をかざし、ごにょごにょごにょと内緒の話をし始めた。