お腹が空きました。
「不思議だったんだよねー、今までの彼女にすら教えてないのに、イチ部下に甘いものあげてる杉崎が。だからこの前来たとき驚いたのと納得したのと。ハハハーそーゆうわけねーみたいなね?」
「っ…もうその話はいいだろ。それで、お前何しに来たんだ。」
牛野は、微妙に眉を寄せる杉崎の肩を、ポンポンと叩きテレビの前の低い机に置かれたパソコンに歩みよる。
「何って酷いなぁ。パソコンの調子見てくれって杉崎がいったんじゃーん。もー、忘れたの?」
しょうがないなぁと牛野はノートパソコンのスイッチを入れた。
「…会社でって俺は言ったはずなんだかな?」
なんだかアホ扱いされた杉崎はキレそうになりつつも、直してもらう手前、そう強くは出れずに牛野に近付く。
パソコン?
紗耶も二人を追い、ヒョコッと杉崎の後ろにやってきた。
「あ、紗耶ちゃん知ってる?こいつね、意外と機械系苦手なんだよ?」
牛野はパソコンから目を離さず、にこやかに暴露する。
「へー、そーなんですか?」
「そんなことねぇよ!」
紗耶はギロっと睨む杉崎の奥の画面を覗き込んで目を丸くした。
インターネットアイコンが何故かでかでかと背景に設定されている。
「…どうやったらこんな風になるんですか?」
「さぁねー。俺も杉崎に聞きたいよ。」
うるせぇっ!と吠える杉崎に、牛野はアルコールを要求した。
昼間からアルコールを美味しそうに飲む牛野に紗耶は不思議そうな顔をする。
「ん?気にしないで紗耶ちゃん。俺休みの日はダラダラ飲み続けてる奴だからー。杉崎ー、直ったよーなんかおつまみ作ってー。」
そんな顔をする紗耶に牛野は含みのある笑顔を向けた。