お腹が空きました。

「しかし今回は捨てイベントだったー…。疲れたー…。もうちょいレベルあげてねーとあんなん無理だわ。なぁなぁ、あんた何歳?」


「えぇ?」


急に話を振られて紗耶は慌てて答える。


「私?23になったとこだけど…。」


「ふーん。俺らと3つ違いね。で、なんでこんな所にいんの?」


桃汰!と亜栗に怒鳴られながらも、平気そうに半笑いで紗耶に質問を繰り返した。


「ああ、杉崎さんについてきたらここに…」

「え?!いち兄来てんの?!」


そういうなり桃汰は階段をバタバタと降り始めた。

紗耶は目を丸くして桃汰が消えていった扉を見つめる。


「…馬鹿よねぇ。紗耶ちゃんがいるのにいっちゃんがいないわけないわよねぇ。」


クスクス笑いながら亜栗が眉を下げた。









< 85 / 324 >

この作品をシェア

pagetop