お腹が空きました。
「しかし今回は捨てイベントだったー…。疲れたー…。もうちょいレベルあげてねーとあんなん無理だわ。なぁなぁ、あんた何歳?」
「えぇ?」
急に話を振られて紗耶は慌てて答える。
「私?23になったとこだけど…。」
「ふーん。俺らと3つ違いね。で、なんでこんな所にいんの?」
桃汰!と亜栗に怒鳴られながらも、平気そうに半笑いで紗耶に質問を繰り返した。
「ああ、杉崎さんについてきたらここに…」
「え?!いち兄来てんの?!」
そういうなり桃汰は階段をバタバタと降り始めた。
紗耶は目を丸くして桃汰が消えていった扉を見つめる。
「…馬鹿よねぇ。紗耶ちゃんがいるのにいっちゃんがいないわけないわよねぇ。」
クスクス笑いながら亜栗が眉を下げた。