恋……スル?-菅野 聡 編-
「…ふぅん、なるほど。
そう言われたら確かにこいつは僕の指に馴染み、僕を引き立てているようだ」
ニヤリと口元を上げ、指をピンと伸ばしながら大沢さんは付けた指輪を掲げながら眺めている。
「僕がダイヤや金よりも輝いている…か。
そんな事、初めて言われたよ」
「ぁ…えと…。
すみません…っ」
もしや失礼な言い方だったかな。
お客さんを装飾品扱いしちゃったよね。
「梅津…心晴って言ったね。
初めてだ、僕が女性の名前を覚えたの」
「…はぁ…」
女性の名前を覚えたのが初めて?
確かに、打ち合わせの時は二回目の対面なのに、顔すら忘れられていたんだもんね。
「梅津心晴、僕は君に興味を持ったよ。
今日から、僕の恋人になってみないか?」
「え、え…………!?」
お金持ちの御曹司。
きっと不自由ない生活は送れそう。
顔だってイケメンなわけだし、彼との恋愛、試してみる価値はあると思うけど…?
●大沢さんと、恋スル→羽樹緩真著『恋……スル?-大沢 輝良編』へjump
●私には、忘れられない人がいる…!→next
そう言われたら確かにこいつは僕の指に馴染み、僕を引き立てているようだ」
ニヤリと口元を上げ、指をピンと伸ばしながら大沢さんは付けた指輪を掲げながら眺めている。
「僕がダイヤや金よりも輝いている…か。
そんな事、初めて言われたよ」
「ぁ…えと…。
すみません…っ」
もしや失礼な言い方だったかな。
お客さんを装飾品扱いしちゃったよね。
「梅津…心晴って言ったね。
初めてだ、僕が女性の名前を覚えたの」
「…はぁ…」
女性の名前を覚えたのが初めて?
確かに、打ち合わせの時は二回目の対面なのに、顔すら忘れられていたんだもんね。
「梅津心晴、僕は君に興味を持ったよ。
今日から、僕の恋人になってみないか?」
「え、え…………!?」
お金持ちの御曹司。
きっと不自由ない生活は送れそう。
顔だってイケメンなわけだし、彼との恋愛、試してみる価値はあると思うけど…?
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