わたしのピンクの錠剤
 
やがて、退院の日がやってきた。

美智子先生は否認したまま、送検されたと聞いた。


精神鑑定の結果が鍵になるらしい。



私は先生の無実をかたくなに信じていた。

でも、私にできることは何もなかった。


信じること、ただそれだけだった。


 
< 139 / 264 >

この作品をシェア

pagetop