わたしのピンクの錠剤

 でも、どうして?

 わたしの空白の時間に、何があったの?

 もしかして、わたしのせいで親父は殺人を犯したの?



何も知らないことが悔しかった。


親父に聞いたって何も教えてくれないのはわかっている。


いつものわたしだったら、ここでもう諦めているところ。

でも、今日ばかりは問題が問題なだけに放ってはおけなかった。


わたしのせいかもしれないのに、じっとしていられなかった。

 
 
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