わたしのピンクの錠剤
 
 お父さん、・・・。


恐ろしい想像が頭の中で渦巻いた。

夕べの尋常でない親父の姿が思い出された。


もちろん、親父のことは信じている。

でも、どんなに否定しても、親父が殺人犯だという疑念は消えないばかりか、どんどん膨らんでいった。


 
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