淫らな眠りへの誘い
ひとしきり泣いた・・

夕立だったのかいつの間にか雨は止んでいた・・

外で人の声がする・・

「篠崎さんちの美桜ちゃんと大ちゃん・・こんな明るいうちからすごいのね」
近所のおばさんたちの声が聞こえる・・

きっと大ちゃんの部屋にいるのを私だと思っている・・

私じゃない・・これ以上変な噂をたてられて傷つきたくない・・
私は夕飯の買い物をしようと財布とバックをもって家を出た。

おばさんたちにもこんにちわと声をかけた・・

「えっ・・美桜ちゃん?こ、こんにちわ」
私は頭を下げてスーパーの方へ歩いた

「じゃあ・・上にいるのは誰?」
「あの二人・・仲良かったのに別れたのかしらね・・」

勝手なことを言っている・・付き合ってなんていない・・
大ちゃんは優しいから私の面倒を見てただけ・・

そう優しいから・・
さよなら大ちゃん・・
先輩と幸せにね・・

・・サヨウナラ・・

私は自分で自分を守るために少しずつ強くなろうと思った。
今日はその手始め
意地悪なおばさんたちにも声をかけれた・・
一歩一歩進んでいこう・・
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