イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
白丸先輩は、今度はあたしの頬に触れてきた。



これってもしかして……キス、の合図だよね。



あたし……キスなんて、したことない。



こうやって白丸先輩と一緒にいるだけでドキドキしてるのに、キスまでしたらどうなっちゃうの……?



先輩の顔がもう一度、近づいてきた。



「しっ……白丸先輩!あたし、今日は英語を教えてもらいたくって。今すぐ教科書出しますね」



あたしは大慌てでカバンの中を覗きこみ、教科書を机の上に出した。



顔を上げたときには、白丸先輩は立ちあがっていた。



「葉月さん、調べ物があったのを思いだしたんだ。今日は、もう帰るよ」



……えっ?



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