イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
半ばヤケクソ気味に叫ぶと、後ろにいる藤くんがあたしを更にギューッと抱きしめてきた。


――ドッキーン!


「そんなモンに頼らなくても、ずっと一緒にいてやるよ」


「えっ!?」


「これからは……俺だけのモンなんだろ?」


「うっ……うん」


「白丸先輩に戻ったり、タクトに心変わりしたりすんなよ?」


「し……しないよ」



暗がりだし顔が見えないせいもあるけど、


こんなことを、藤くん本人が言ってるなんて、なんだか信じられないよ。


あたしが黙ってると、藤くんの不服そうな声が聞こえてきた。


「なんか不満でもあんのかよ……」


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