イケメン男子に囲まれて~モテ期がきた!?
「えーと……えっと、えー。あっ、あたし……あたしが歌う……」



やっぱりダメ……。



あたしって、こーいう雰囲気に慣れてないから……すぐにはぐらかしちゃう。



白丸先輩のときもそうだったし、恥ずかしくって逃げたくなってくる。



震えそうな手でリモコンを持つと、藤くんにその手を掴まれた。







……ひぃっ!!


口には出さなかったけど、全身が硬直した。



藤くんっ!?


藤くんが至近距離で、あたしをジッと見つめてる。



もう……この近さだけで……ヤバい。



イヤじゃないし、もちろんもっと藤くんとくっついてたい……んだけど、体が言うことをきかない。



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