幸せまでの距離
本当は翔子にそうされたかったとも感じたが、メイは贅沢を言うまいと自分を戒めた。
食事がある。
着るものを与えてもらえる。
体調を気にかけてくれる大人がそばにいる。
翔子と二人きりの生活より、はるかに満たされていた。
新しい学校で出来た友達はそういう時親に看病してもらうと言っていて、それが引っ掛からないわけではなかったが、我が家は我が家。
メイはそう思うようにしていた。
他人と比較するだけむなしくなるだけだから。