幸せまでの距離
ショウマがいなくなるのは、正直心細 い。
彼がいてくれたから、リクは今の自分が あるのだと思っている。
「短い間だったけど、リクと友達になれ てよかった。
離れても、この関係は変わらないから な!」
ショウマはリクの背を叩き、励ました。
「そういえば、メイちゃんの話、まだ聞 いてなかった!
あれからどうなった!? まさか、キス とか……」
すっかりいつものショウマである。
「ショウマの決断に比べたら、俺のこと なんてまだまだだよ。
もっと胸を張れる自分になったら、メイ と一緒に、ショウマのところに会いにい くから、それまでは、相談とか報告とか しないで、がんばるよ」
「今のリク、知り合った頃よりいい感じ じゃん。
わかった。気長に待ってる」
用意された日常を生きるのは楽だ。だか らこそ、惰性的になってしまう。
ショウマのように、自分でつかむ人生を 生きて、なりたい人間になる。
そんな生活を目指そうと、リクはこのと き強く思った。