【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐









「だって、奏太と百合なんかとは一緒に





 食事したくなかったろ?






 となれば、君は夕食を抜いたって





 思ったわけ」








 龍太さんの話によると、





 二人はデザートを食べに来たんだって。






 龍太さんは誇らしげに





 後ろに隠していた右手を出した。






 そこにはフランスパンがあった。






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