【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「こっそり持ってきたんだ」






 私はフランスパンを齧った。






「おいし〰〰」






 私の言葉で





 龍太さんが笑顔になる。






「よかった」






 その言葉が嬉しくて。






「龍太さんはなんで私に




 こんな優しいんですか」






 つい、聞いてしまった。






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