君の涙にキスを ~燐&蓮編~
俺の心は、余裕が無くなって来ているのに

燐はと言うと、落ち着いていて覚悟を決めているみたいだった。


「あぁ。澪は一途だよ。たった1人だけをずっと想ってる」

「だったら、なんで?」

「アイツが好きなのは、俺じゃない。」


澪が好きなのは、燐じゃない・・・。

だったら、誰なんだよ?


「とにかく、今から家に戻るよ。んで、澪にもちゃんと言うから。」

訳が分からないまま、燐は家に帰ると言う。


何にしても、アイツを泣かせる事だけは許さない。


ダンッ―――――――

「お前、本気なのか!?」

燐を壁に叩きつけて、燐の真意を確かめる。

「っ・・・あ、たりまえだ。」
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