テディベアの彼女
「良、大丈夫か?」
未だに座り込んでる私の顔を
お父さんが心配そうな顔でのぞく。
「うん。ごめんなさい。
行こう?」
心配させてしまった。
と、明るく笑って言った。
「良、それがだな。」
楽しい時間はあっと言う間に過ぎていくものだ。
気づけばもう帰る時間になっていたらしい。
「また今度来ような?」
さみしそうな顔の私の頭を
お父さんはぽんぽん、と軽く叩きながら言う。
「うん…」
聞き分けのない子どもみたいな事は言えないから、
仕方ない、と頭を切り替えた。
また、家族三人で。
それが、叶わない願いだとは
知らずに願った。