テディベアの彼女

ジェットコースターから降りてきた私は、
ふらふらと足元が覚束なく
ぜぇはぁぜぇはぁ荒い呼吸で、
更に更に
叫びすぎで声が出なるという、
トリプルショックを受けていた。


「お父さん、私もう絶対ジェットコースター乗りたいとか言わない…」


真っ青な顔で言う私に、お父さんは
少し、いやかなり
憐れみの視線をくれた。


もう絶叫には絶対乗らない。

これが遊園地デビューして唯一決めたこと。

本当に、心臓がばっくばっくノンストップで

そのまま空にいくんじゃないかと思った。

せっかくの楽しい記憶が全部吹っ飛ぶくらい強烈だった。


いつかこの出来事も

懐かしいなーなんて言う日が来るのかなぁ?


そう思ったら、
ジェットコースターに乗ったのも悪くなかったかもなぁ
なんて思えるから不思議。

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