テディベアの彼女
名前は一番短い呪。

それは、言霊とかそういう類のものだろうか。

何にしても
私には幹斉の気遣いが嬉しかったし
新しい名前で縛られるのも悪くない、と思った。


「幹斉。」


「今度は何?」


「…ありがとう。」


「…。」


お互いに前を向いたままだったけど
多分私の気持ちは伝わったんだろう。

こっそり幹斉を見ると、少し照れくさそうな顔をしていた。





しばらく無言が続く。

それは気まずいものではなくて、
どちらかと言えば心地よいものだったけど
私は幹斉にききたいことがあったから、仕方なく話しかけた。


「幹斉。」


返事はない。

でも、こちらに耳を傾けてくれてるのはわかった。


「幹斉は、いつから陰陽師やってるの?今何歳?」


年齢を聞くのは不躾だっただろうか?

でもまぁ女の子じゃないし。

案の定嫌な顔1つしないで答えてくれる。


「今21で、仕事は中学のときから手伝ってた。」


中学?!

危ない仕事じゃないのかな?


「陰陽師の仕事って…何?」

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