抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
・・・

ゆらゆらと、

ゆりかごに揺られているような、

心地のいい揺れ。

・・・

「・・・ん・・」

なんとなく目が覚めてくると、

私は拓哉にお姫様抱っこをされ、

工場の中にある、

応接室のソファーに下された。

「目が覚めたのか?」

・・・

私の髪を優しく撫でながら、

拓哉の優しい笑顔がそこにあった。

「すみません、ちょっと

休憩のはずが・・・」

そう言って苦笑いをした私。


・・・

拓哉はクスッと笑って、

私の横に座った。

「待ってろって言ったのに、

手伝いなんかするから、

顔が真っ黒だぞ?」

「え?!うそ?!」
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