抱きしめたその後は・・・【おまけ完】
拓哉は私を抱きしめ、

申し訳なさそうな顔をした。

・・・

「仕方ないです。

拓哉は社長で、仕事が優先。

それに、

いつも誰かが私に付き添って、

一緒に決めてくれるから、

大変だと思わないです。

あ、あと、もう一つ‥」

・・・

そう言った後、

私は黙って拓哉の顔を見た。

・・・

「気になる言い方だな?

あともう一つはなんだ?」

片手は私を抱きしめ、

もう片方の手は、

私の顎を持ち上げていた。

・・・

「ちょっと、恥ずかしいんですけど」

頬を赤くして、

目をパチクリさせる私に、

拓哉はクスッと笑って見せた。
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