後悔させてあげる
転校生といじめの始まり
園部亜子が
転校して来た事で
俺へのいじめは始まった。

と言っても
別段気にしてないが
いじめなんてのは
馬鹿がすることだ。

人の話しは
最後まで聞けよ!!

アイツが女だからって
男の俺が
必ず悪いとは
限らないだろう?

いじめ自体は
気にしちゃいないが、
ムカついては居る。

自作自演で
俺を嵌めた園部も
それを信じきって
俺をいじめる
奏以外の奴らも。

漫画や小説では
読んだ事があるが
まさか、自分が
される日が来るとは
流石に思わなかったぜ。

まぁ、
ムカつくだけだけどな。

いじめが始まったのは
園部が転校して来た
二日後からだった。

いじめの仕方が
典型的過ぎて
つい心の中で笑っちまた。

上履きに画鋲とか
何時の時代だよ(笑)

やり方が幼稚なんだよな。

教科書は家に
置きっぱなしだから
何かされる事はないし
授業は何時も
サボってるからな。

鞄は自分の席を
立つ時には
必ず持って行くから
鞄を荒らす事も出来ない。

あいつらの
悔しそうな顔には
本当笑えたぜ。

休み時間・昼休みは
奏と二人で居るから
暴力は振るえない。

だからこそ、
上履きに
画鋲みたいな
幼稚な手しか
使えないのだろう。

精々、俺をいじめた事を
後悔すればいいさ。

何時か必ず
自分に返って来る。
< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop