跪いて、Kiss -episode 0-
「ゆ、雪乃?」



「……逃げなきゃ」



「へ?」



「今すぐアイツの知らない何処かに逃げなきゃ」



「ちょっ!?雪乃!?」



瞬間、ブツブツと呟いたあたしは、ガバッと立ち上がると親友達を見た。



「ゆ、ユキ、ちゃん?」



「ゴメン!そして、さようなら!あたしを探さないてください!」



「「「「「「えっ!?」」」」」」



そしてバッグ片手に猛ダッシュで部屋から出ると、とりあえず隣町のおばあちゃんの家に逃げ込んだ。

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