愛しい恋



「…だよな。ゴメン、いきなり…。」



拓磨が笑いながらも、言葉を詰まらせる。



「…いや、ほら。優雅と最近学校で一緒にいないからさ、やっと愛梨に近づけたって感じがして。」



“優雅と一緒にいないから”。

告白してきた男子が皆、口を揃えて言った台詞。


優雅の影響はそんなにも強いのか…としみじみしてしまうほどだ。



< 96 / 110 >

この作品をシェア

pagetop