【完】俺以外のヤツを好きになるの禁止。





「未愛ちゃん」



すると、教室の入り口から声がした。



「あ、夢奈」



「あの…ちょっといい?」



「あ、うん。妃奈ちゃん、ちょっと行ってくる」



私は夢奈に誘導され、廊下の端っこへ。




「あのね、実は昨日未愛と別れてから友達と相談して、関本君を待ち伏せして告白したんだ」



「え………!?」



う、そ……



早いなぁ……




「そしたらね、『ごめん、俺好きな子いるんだ。』ってフられちゃった……」



えへへと笑う夢奈。



「夢奈………」



「で、好きな子の名前も聞いちゃった」



「そうなんだ……」



夢奈、笑ってるけど辛いだろうな……
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