魔物☆に恋して
「マヤの心を開くから、入ってみない?」

「・・・え?」

むろん、話の流れが見えてるわけがない。

「マヤがいないんだ。自分の心まで、カラにしてる」

「じゃあ、どこに?」

「もっと奥底に。サラ、ちょっと入って、サクッと引きずり出してきて?」

サクッとね。

家の外が急にザワつく。

「お客だ」

ルイカが立ち上がる。

「ルイカ~マヤは大丈夫??」

子供だ。

子供たちだ。

「入ってくれば?」

ルイカが言うと、しばらくして、子供たちが寝室まで入ってきた。
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