魔物☆に恋して
「水、毒じゃなかったの?」

「そのときはたまたま真水だった」

「よかったね」

「うん。それから、手当てをして。

ルイカがね。それから、オレに託したんだ。

面倒だったんだろう」

「それで、惚れちゃったんだね」

「・・・出て行っちゃったけどね。

傷さえ治ればここに用はなかったらしい」

かわいそ~。

で、あたしはその非情なのに、

少し似ちゃってるんだな。

あんまり気分、良くないな。

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