「~あなたへ~」
☆2ヶ月前・・・

キーンコーンカーンコーン・・・
「ふっー。やっと昼ごはんだよ!眞奈ぁ~」

「奈々ちゃん、ヨダレ垂らして寝てたじゃん!」
うそっ!?焼肉をいっぱい食べる夢見たからかな?
どのくらい進んだんだろ?授業。
まっっ、いっか!と、奈々子が思っていた時だった。


ガラガラガラ・・・
「ちっーす。このクラスに、奈々子ちゃんっていう子いる?」
知らない男子が、私を呼んでる?
えっー!!!超、チャラいやん。しらんぷりしよ。

「奈々ちゃん行かないの?」
「興味がないからィィ~。」
知らない男子を無視し、弁当を男子のようにガツガツ食べていた。
すると、眞奈がたくらんでいる顔をし・・・

「この子ですー!用事だったら、貸しますよー。」
・・・うそでしょッ!?
眞奈ぁ~、という心の声を顔に出しながら男子のところに行くと急に手を引っ張られた。

「ちょっと、何するんですか!」
「黙って付いてくればいいの。ほらっ、はやく!」
そして、学校の屋上に連れて行かれ・・・



 ― チュッ・・・

えっ。えぇぇぇぇぇぇー!
「ちょっ、何するんですか!!!」
「オレ、お前のこと好きだわ。」

「あっ、あの、その前に名前を知らない人とは無理です。」
「あっ、そかそか。オレは、白波 大雅。これでいい?」

 ― チュッ・・・・・・・
今度は舌が入ってきてさっきよりも激しいキスになる。

「・・・んっ。あっ・・・、イヤッ!!」
というと、大雅を押しのけしゃがみこむ。

「ん?イヤだった?気持ちよさそうだったけど?」
「なんで、2回もするんですか!!」
「だって、好きだからに決まってんじゃん。」
余裕をかまし、またキスしようとしてくる大雅。

「やめてください!あっ、彰吾ッ!」

屋上の入口で、唖然とし口を開けてる彰吾。

「おっ、お前っ、何やってんだよ!心配してきてやったのによぉ!」
怒ったような口調で、奈々子に話しかける・・・・・・



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