恋はいっぽから!







「敵将…、討ち取ったなり。」




「……は?」




「火計の策は…成功であります。」




「…………。」





「……でも。勝った気がしないのはなぜでしょう?」



「………さあ…?」




「そうだわ。ものの見事に…火をつけられたからね。」





「……は?」




「……私のハートに。」





「………なる程。上手いな。」




……?


何が……?







「つまり、俺が……船に火をつけたってことだろ?」




………!


な、なるほど……!




わたし、



三『船』一歩が逆に撃沈させられた…、火計の策。






「……いけない、歴史が変わってしまうわ。」
(注:三〇志、赤壁の戦いの話です。)






「…いーじゃん、変えてやれば。」






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