私の恋の相手は幽霊くん。


たしかに。


「家、あそこ?」


「え、そうだけど。」


教えてもいないのに、どうしてわかったんだろ。


そんな風に思っていると、
坂上くんはにやりと笑ってアパートを指した。


「ほら、見ろよ。
いつもはかっこよくってクールで何事も完璧な人が、1人の女のためにずっと待ってる」


「えっ?」


よく、見てみると、暗闇の中に人影があった。


…嘘でしょ?


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