キミが好き…

「ふーん?お前今の会話全部聞いてたんじゃねーの?」

「あぁ。聞いてたよ?」

「じゃあ、話は早いな。俺、沙那が好きだから」

「知ってる。さっき聞こえた。」

「俺にくれよ」

「やんねーよ。沙那はモノじゃねー」

「俺のほうが沙那を幸せにできる」

「…ふざけんなよ」

「は?」

「好きじゃない奴と付き合って何が、誰が幸せになれるんだよ!」

「……」

「お前が幸せでも沙那は幸せじゃないだろ」

「俺のこと、好きにならせるから」

「無理だ。あいつは俺が好きだ。あいつを幸せにするのはこの俺だ。わかったらさっさと諦めろ」


俺は沙那を手離さない。絶対に。

あいつの気持ちと比べらんないぐらい好きだ…。

ずっと俺から離れんな。
< 38 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop