誰も信じない

お昼休み

その日のお昼休み、私はいつものように公園へ行った。手作りのお弁当と水筒を持って。


「隣、空いてる?」


「空いてません。」


私の答えを無視して、隣にドカッと座る新田さん。しばらくお互い無言のまま、ご飯を食べていた。


「私と一緒に食べたら、色々噂されるんじゃないですか?」


「噂?そんなん、くだらねー。俺は気にしないけど?」


「私は気にします!稲村先輩の気持ちを考えたら…。」


「やっぱり聞いてたんだ。」






< 118 / 507 >

この作品をシェア

pagetop