誰も信じない
お昼休み、私はちょっと期待をしていた。また新田さんが私のところに来てくれそうで。



でも来てはくれなかった。そりゃそうだよね。期待していた私、バカみたい。

それにあれだけ人に裏切られてきて、まだ人を信じようとしているの?美穂、しっかりするのよ!人を信じたらダメ。また悲しむのはあなたよ?



そう自分に言い聞かせているんだけれど、『新田さんを信じたい』って気持ちがいつの間にか芽生えていた。




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