誰も信じない
マスターの優しい言葉が、私を包み込んでくれた。心の傷にすっごく沁みこむんだ。


「マスター、お替りちょうだい。」


「はいはい。飲み過ぎないようにね。」


「うん。」


マスターはたぶん父と年齢が近いと思う。父とは会いたくないけれど、マスターには時々甘えたいって衝動に駆られるんだ。





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